宮崎太陽農園

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2024/09/25
皆さんこんにちは。
宮崎太陽農園スタッフです。

暑い夏が終わり、涼しい風が心地よくなってきましたね。
普段は季節の話題を提供しているこのブログですが、
今回は趣向を変えて世界のトマト事情のお話です。


生で食べても美味しく、ケチャップなど様々な加工品としても消費されるトマト。
数ある野菜の中でも多く消費されている印象がありますが、日本のトマト年間消費量はだいぶ少ない部類に入ります。
国連食糧農業機関(FAO)が運営する、様々な食品・農業データのオンラインデータベース「FAOSTAT」。
その2021年のトマト消費量を見てみましょう。

Consumption-List.png









1位は109㎏でトルコ。日本の15倍以上のトマト消費量ですね。
そんなトルコのトマト事情を紹介します。


トマトは地中海気候の環境が適しているとされています。
地中海気候とは、地中海沿岸地域の気候を指し、
・イタリア、スペインなどの南ヨーロッパ諸国
・チュニジア、リビア、エジプトなどの北アフリカ諸国
・トルコなどの西アジア諸国

が該当します。


夏は暑く乾燥し、冬は雨がたくさん降るという特徴があります。
よって、夏は乾燥に強いトマトやブドウなどの果樹を育て、
冬は小麦などの水が必要な穀物を育てるという農業が盛んです。


地中海気候の国であるトルコもまたたくさんのトマトを生産しており、その生産量は世界3位に入ります。
乾燥が好きなトマトは、夏の地中海気候の環境で大きく育つことができるんですね。
しかし、トマトが採れない冬はどうするか、夏に収穫して余ったトマトをどうするか、といった問題もあります。






トルコではその問題を解決するために、トマトの保存食が誕生しました。それが「サルチャ」です。
乾燥したトマトをペースト状にした発酵調味料で、日本人の感覚でいうと「味噌」のような存在です。
トルコではあらゆる料理の調味料としてサルチャが毎日のように使用されています。
煮物、スープ、野菜にディップなど食べ方もまるで味噌。
1㎏のサルチャを作るのに6㎏ものトマトを消費します。
夏に収穫された大量のトマトを買い込み、お母さんたちがサルチャを作る光景は
トルコの夏の風物詩だそうです。



【サルチャの作り方】
salcha.png

①大量のトマトを刻んで塩、粉唐辛子をまぶし、
 2~3日以上天日干しにする

②発酵が進んだら、水分がほぼなくなるまで煮詰める

③さらに半日天日干しにして、瓶に詰める




毎日大量のトマトを調味料として使っていると考えると、世界トップの消費量も納得ですね。
現在は通販で手軽に購入できるものもあるので、興味がある方は購入してみてはいかがでしょう。



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今回紹介するレシピはそんなトルコの伝統料理、
トマトのスープ「ドマテス・チョルバス」

tomato%20soup-01.png


■材料(3人分)
・ミニトマト 9個
・玉ねぎ 1/4個
・オリーブオイル 大1
・小麦粉 大さじ2
・トマトペースト(サルチャ) 大1
・コンソメ 大さじ1
・牛乳 150㏄
・水 800㏄
・塩、コショウ、一味唐辛子 適量


【作り方】
① 玉ねぎをみじん切りにし、オリーブオイルで炒める。

② 小麦粉を加え、ルー状になるまで炒める。

③ トマトペースト(サルチャ)、コンソメ、牛乳、水を加えて煮る。

④ 半分にカットしたミニトマトを加え、沸騰するまで強火にかけた後、弱火にして5分加熱。

⑤ お好みで塩・コショウ・一味唐辛子を加える


あたたかく栄養満点のトマトスープ、涼しくなってきたこの時期に作ってみてくださいね。






今回のブログも最後まで読んでいただきありがとうございました。
まもなく10月、本格的な秋の気配が近づいてまいりましたね。

それでは、また次回お会いいたしましょう。







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