ミニトマトの栄養 -GABA編-
2020/05/29
こんにちは。宮崎太陽農園スタッフ2号です。今日はトマトの栄養の話をしてみたいと思います。
トマトに含まれる栄養素の中で一番有名なのはリコピンですが、
他にもGABA(ギャバ)というアミノ酸の一種が入っていることを
ご存知でしょうか?
身近な商品などではGABAを入れたチョコレートやお菓子類などが有名ですが、
実はトマトの中にもこのGABAは含まれているんです。
GABAはもともと人間の脳や脊髄にもあるもので
脳や体内の様々な機能を調節する神経伝達物質なのですが、
中年以降になるとどんどん減ってきて
10代の約半分以下になると考えられています。
人間は自律神経(意思と無関係に血液や内臓の
働きを支配する神経)という神経で
体内の動きを調節しています。
自律神経と言われる神経系には二つあって、
副交感神経(リラックスモード)と
交感神経(アクティブモード)というもので体調や気分、やる気などの調節をしています。
GABAが不足すると自律神経の調節が悪くなり、
副交感神経よりも交感神経が優先になってしまい
イライラしてストレスを感じやすくなったりします。
その状態が続くと不眠やうつ、高血圧や自律神経失調症などを引き起こしたり
それが引き金で認知症を発生するリスクを高める場合もあります。
健康維持のためにGABAを取る場合、1日に必要な摂取量は10mg~20mgだそう。
高血圧や慢性疲労といった体調の不調の改善を期待するならば
50g以上の摂取が望ましいと考えられているそうです。
ミニトマト(大きさにもよりますが)を毎日5個ぐらい食べればGABAの摂取量としては補えられます。
また、ビタミンB6をたくさん含む食材を意識して食べることで、GABAの体内での合成の増進がサポート
できます。
ビタミンB6は、とうがらしやにんにく、バジル、青魚(まぐろ、かつおなど)などに多く含まれていますので、イタリアンなどのにんにくやバジルを効かせたパスタソースや魚の缶詰などでも、ミニトマトと合わせれば手軽に
取り入れることができますね。
血液中にGABAが増えると成長ホルモンが分泌され、
タンパク質の合成を促進するため、脳の機能を活性化する作用も期待できます。
少しのことでイライラしてしまったり、
疲れが取れなくて眠れない日々が続いていたら
ミニトマトを毎日の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか?
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